最終巻

内容はそれほどでもない。自己肯定感の低さや不幸感を払拭して頑張って精一杯生きて!というエッセンスで終始一貫していた。

学生時代だったらその価値観で十分満足できたのだろうけど、大人になってしまったので純粋にそれだけでは楽しめなかった汚れた自分(笑)それもまた自分を知れたのでヨシ。

あと、言葉がたくさんあった…。それが自分にはちょっとうるさかったかな。でも感動を引き起こすものは人それぞれ違う。聞けばこぞって幼児レベルまでが貪り読んでいる作品だそうな。ならばそういうわかりやすい明るさこそ、むしろヨシ。豊かな情操教育にまっとうに沿う良質な読本だ。

 

評価されるべきは、物語を未完ではなく、完結させられたことが何より凄い。こんなに人気を博した作品が終わりを迎えられるのはそれだけで凄い。